広島大学男女共同参画推進室　女子中高生の理系進路選択支援プロジェクト

<内　容>　放射温度計は、食品や稼働中の電気設備の加熱部など、非接触での温度測定が求められる多くの場面で使用されています。また、新型インフルエンザ対策として空港などで使われたサーモグラフィもこれの発展形です。
ここでは、人体、加熱した金属片、テルミット反応を用いて作った溶けた鉄などの温度を放射温度計で測ります。そして、放射温度計の原理であり、地球での温室効果を理解する上でも基礎となる、プランクの法則の理解を図ります。

サブコース�@　(定員 10人程度)

<テーマ>　炎色反応をつかったカラーキャンドル
<担　当>　竹田　一彦　准教授　（広島大学大学院　生物圏科学研究科）

<内　容>　色鮮やかに光る原子、炎色反応をつかったカラーキャンドルをつく ります。作り方は簡単ですが、そのひかりかたや光るメカニズムはすべて の物質の基本になる原子の構造、特に原子中の電子の配置と密接に関係し ています。
カラーキャンドルのひかりかたを電球や蛍光灯とくらべながら、原子の中身やひかりの正体にふれてみようと思います。

サブコース�A　(定員 10人程度)

<テーマ>　立体的にとらえてみよう 〜防災にも使えるテクニック〜
<担　当>　海堀　正博　准教授　（広島大学大学院　総合科学研究科）

<内　容>　山口県防府市周辺では今年の7月21日に集中豪雨によって多くの命が失われる大きな土砂災害がありました。広島にも多く分布する花崗岩類地域での崩壊や土石流がどのようなところで発生しているのか、どのように災害につながっているのかについて、空中写真などを立体的に見ながら学んでいきます。その過程で、立体視の原理や適用法を体得します。

サブコース�B　(定員 8人程度)

<テーマ>　色って何だろう？　〜ヒトの目が色彩を感じるメカニズム〜
<担　当>　根平　達夫　助教　（広島大学大学院　総合科学研究科）

<内　容>　分光光度計を使って、ヒトの可視領域で光の波長と色の関係を調べてから、着色溶液のスペクトルを測定することによって、色彩を感じるメカニズムを考察します。
日頃から馴染みのある発色という現象を通して、科学のもつ論理性に触れることができる楽しい実験です。

<内　容>　実習で分からなかったことや理系の進路などについて、先生や学生にさまざまな質問や相談ができます。